レッドシーのファンデーションエレメンツ - バランスが重要です
コーラルリーフアクアリウムの成功の鍵は、適切な水質を維持しサンゴに必要な安定した環境を提供することです。
自然の海水に見られる全ての元素は最適な水質を提供する上で重要な役割をもっていますが、その中の幾つかは全体的な水質の安定性においてより重要な役割を担っています。このような基礎的な元素には、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、重炭酸塩 (HCO3) が含まれています。
これら3つの元素は、水の化学特性(pHの安定性・アルカリ性・海水のイオン強度)やサンゴの生物学的プロセス(骨格形成・イオン交換・光合成)の多くに大きく影響します。
レッドシーのファンデーションエレメンツは、完全かつバランスのとれた添加剤により、リーフアクアリウムの基礎成分を維持、補給するすべを提供します。互いに働くように調合されたそれぞれの添加剤は、海水のイオンバランスを崩す事無く、長期間にご使用頂けます。
リーフファンデーションエレメンツについてのビデオをご覧ください
リーフファンデーションエレメンツの最適レベル
基礎成分が無尽蔵に存在する自然環境と違い、人工的なリーフアクアリウムは常に化学的な変化の影響を受ける環境なので、基礎成分を監視し定期的に補給しなければなりません。さらに研究の結果、サンゴの種類や成長度合いに合わせて、基礎成分を最適なレベルに維持しなければならないことが明らかになっています。飼育する生物が混在している場合は、水槽内で最も条件が高い生物を基準に最適レベルを選んで下さい。
レッドシーのリーフファンデーションエレメンツを実行することで、基礎成分の十分な濃度を維持することができます。受動的拡散を増加させることで、成分を石灰化組織に運搬するために必要なサンゴのエネルギー需要を削減し、サンゴの石灰化率の促進に最適な条件を整えます。その結果、強固で健康かつカラフルなサンゴに育ちます。
サンゴの成長
サンゴは、骨格形成に必要な基礎成分や他の元素を周囲の海水から軟部組織を通して運ぶために、エネルギーを必要とします。基礎成分のレベルが引き上げられていると、より積極的なイオンの圧力がかかり、軟部組織を通しての元素の受動拡散が容易になることで、このプロセスをさらに効率的(骨格形成1グラムあたりに必要なエネルギーが少ない)にします。従って、基礎成分のレベルをバランス良く引き上げることで、サンゴの成長率を促進させることができます。
成長促進を希望しない成熟した水槽環境や、藻類の栄養塩濃度を落としてサンゴの色揚げをねらう場合には、基礎成分のレベルはバランスが取れた状態で低めの値で維持します。
骨格形成
骨格形成とは、サンゴの軟部組織の特別な細胞が周囲の海水から得た基礎成分をストロンチウムやバリウムと結合させ、サンゴの骨格の塊を形成するプロセスです。サンゴは海水中のカルシウムと炭酸塩を結合させてアラゴナイト(CaCO3)にすることで骨格の約90%を形成します。残りはマグネサイト(MgCO3)、ストロンチアナイト(SrCO3)、カルサイト(CaCO3の少し脆い結晶構造)、フルオライト(CaF2)や他の中間元素、微量元素で構成されています。マグネシウムやストロンチウムのレベルが低いなどのバランスの悪い状況では、カルサイトが高い割合で骨格が形成されるためもろく、ダメージを受けやすくなります。
サンゴの骨格形成時に基礎成分は互いに補完し合っています。その中の一つでも適正な比率で摂取できなかった場合、健康な成長のための阻害要因となってしまいます。